九星気学は陰陽学
陰陽五行と聞くとなにやら占いの世界だけのことのようにみられますが、実は古代中国においての思想や哲学などの立派な学問として活用されていました。
現代でも東洋医学が陰陽の考え方を基本としているのはご存知だと思います。
簡単にその原理をご説明しますと、宇宙から受けるエネルギー(自然の摂理)は一定の法則に従って常に循環していて人間も自然界の一部なので、そのエネルギーの影響を受けているということです。
エネルギーという言葉から気学は「自然科学」とも言われており、地球の磁力(磁場)の影響から方位も人間に対して良いエネルギーと悪いエネルギーがあるということも知られています。
そのようなことから気学(九星気学)はけっして迷信的なことではなく学問として自然現象、人間の運勢、方位の善悪とさまざまな分野に活用することができるのです。
陰陽とは、宇宙森羅万象の全てのものは「陰と陽」から成り立っていてお互いに補いに調和し合って万物を生成し存在するという考え方。
<陰陽の具体的な例>
このように相反する物事が存在することで全体のバランスが保たれています。
<陰陽の心理的特徴と性質>
◆陰の心理的特徴(女性的)
陰の心理的特徴として「感情、印象、感覚」などがあります。
女性の感情表現が豊かなことや、勘が鋭いなども生まれ持った性質からくるものです。
<キーワード>受容・観察・許容・適応
◆陽の心理的特徴(男性的)
陽の心理的特徴として「思考、分析、論理」などがあります。
男性が比較的冷静で分析好き、数字に強いのも生まれ持った性質からくるものです。
<キーワード>自己表現・決断・独立・的確明解
五行説とは?
「五」行という言葉から、万物は「木火土金水」という五つの要素により成り立つとされています。
◆五行相生の関係⇒お互いに助け合う、高め合う関係
・木は火を生じる(木生火…もくしょうか)
・火は土を生じる(火生土…かしょうど)
・土は金を生じる(土生金…どしょうきん)
・金は水を生じる(金生水…きんしょうすい)
・水は木を生ずる(水生木…すいしょうもく)
◆五行相剋の関係⇒相手を剋する、弱める関係
・木は土の栄養を奪う(木剋土…もくこくど)
・土は水の流れを止める(土剋水…どこくすい)
・水は火を消す(水剋火…すいこくか)
・火は金属を溶かす(火剋金…かこくきん)
・金は木を切り倒す(金剋木…きんこくもく)
九星気学と干支の陰陽五行
◆本命星(ほんめいせい)…生まれ年によって9つの星に分類する。
一白水星 …水気 (いっぱくすいせい)
ニ黒土星 …土気 (じこくどせい)
三碧木星 …木気 (さんぺきもくせい)
四緑木星 …木気 (しろくもくせい)
五黄土星 …土気 (ごおうどせい)
六白金星 …金気 (ろっぱくきんせい)
七赤金星 …金気 (しちせききんせい)
八白土星 …土気 (はっぱくどせい)
九紫火星 …火気 (きゅうしかせい)
◆十干(じゅっかん)
天の気を陰陽五行を基に十種類に分類した干支の「干」のこと
【陽干】 【陰干】
甲(きのえ…木) 乙(きのと…木)
丙(ひのえ…火) 丁(ひのと…火)
戊(つちのえ…土) 己(つちのと…土)
庚(かのえ…金) 辛(かのと…金)
壬(みずのえ…水) 癸(みずのと…水)
◆十二支(じゅうにし)
地の気を陰陽五行を基に十二種類に分類した干支の「支」のこと
【陽支】 【陰支】
子(ね…水) 丑(うし…土)
寅(とら…木) 卯(う…木)
辰(たつ…土) 巳(み…火)
午(うま…火) 未(ひつじ…土)
申(さる…金) 酉(とり…金)
戌(いぬ…土) 亥(い…水)
九星気学と陰陽五行説の成り立ちから、人の気の巡りとアロマオイル(エッセンシャルオイル)をあわせて自然治癒力の向上と健康維持に役立てることが進んでいます。
東洋哲学・東洋文化の基本思想
平安時代では呪術・科学・天文道・暦道など最先端の学問のひとつ。天文学・暦学・易学・時計といった「自然の観察」にかかわる学問とされていました。
※陰陽師(おんみょうじ)とは?
古代日本の官職の一つで陰陽道に関して卓越した知識持つ官人で、政治にも関わるため「国家機密」にされるほど重要な立場でした。
⇒歴史上有名な陰陽師(天文学者)として平安時代の「安倍晴明(あべのせいめい)公」が現代でも知られていて、京都市祀られているのが晴明神社です。